1.主要日程
5月24日(木) 
  ○ ワシントン日米協会において講演
     テーマ「安倍政権の課題」
  ○ ネグロポンテ国務副長官と会談

5月25日(金) 
  ○ 潘基文国連事務総長と会談
  ○ 潘事務総長就任祝賀コンサート(国連総会議場)

5月27日(日) 
  ○ ウエスリアン大学卒業式において同大学より「名誉博士号」を授与される

5月28日(月)
  ○ ニューヨークの要人と会談


2.日米協会における講演要旨
スピーチ原稿
 日本文  
別紙1 (PDF 198KB)
 英文 
別紙2 (PDF 89KB)

(1) 経済の好調、安倍カラー主要法案の成立、訪中、訪米による外交の実績等から、内閣支持率は安定、但し、参院選は楽観できない。

(2) 「戦後レジームからの脱却」即ち、外交は米国に任せ、経済に専念、硬直的憲法解釈等を打破し、成長の為の構造改革断行は、同盟国日本の価値を高める、安倍‐ブッシュの関係は政治信条の合致に基づくもの。

(3) 北朝鮮に対する米国の外交姿勢は融和的すぎるとの日本国民の不満・不安がある中、安倍・ブッシュ会談において6者協議の目的は北の核兵器・核計画の完全な廃棄であることを確認。

(4) 日中関係は安倍訪中で大幅に改善された。ただし、1〜2年前の中国の強行姿勢は、小泉首相の靖国参拝を原因に求めているが、むしろ町村外相時代の一連の日本外交の「正常化」にある。
即ち
  @ 04年11月の中国潜水艦の領海侵犯に対する厳しい謝罪要求とその実行
  A 05年2月の日米2+2における共通戦略目標で「台湾問題の平和的解決」と明記
  B 対中ODAの廃止決定
  C EUの対中武器輸出禁止の解除反対
  D 安保理常任理事国入りの運動
これらは、まさに対中政策の「戦後レジーム」からの脱却の過程であった。

(5)今後日中間で解決すべき課題は
  @ 東シナ海のガス田開発
  A 中国の投資受入環境改善
  B 環境問題の取り組み
  C 歴史問題に関する意見不一致
  D 中国の軍備拡大の問題

これらを解決するために日米両国は中国を責任ある国際社会の一員としてうながしていくことが大切


3.ネグロポンテ国務副長官との会談
  ・ 先日の安倍首相訪米は大成功
  ・ 日米関係は米国の東アジア政策の基軸
  ・ 北朝鮮のテロ支援国家リストからの削除は大統領から首相へ話したとおり「not very soon」だ
  ・ 米国は拉致問題に関する日本の立場を支持しているし解決されるべきと考えている
  ・ 韓国ノムヒョン大統領は「北からの脅威は無い」と言ったが、韓国の他の政府機関は、正反対のことを言っていた。韓国は北の問題を内政問題ととらえる意識が強い
  ・ 中国の北に対する見方は、核実験により大きく変化し、厳しいものとなった


4.潘基文国連事務総長との会談
 ○ (訪日要請に対し)日本は、国連予算等の大貢献国であり、大変重視しているので、是非行きたい。
 ○ 気候変動に関するハイレベル会合(9月の国連総会前日の9月24日)の是非、安倍総理に参加していただきたい(事務総長に5月24日の安倍スピーチの原稿を手交)
 ○ (安保理改革について、最終解決に至らなくとも少しでも前進することが大切と述べたことに対し)安保理改革は極めて重要で、自分の心に重くのしかかっている。慎重に取り組みたい。


5.ウェスリアン大学より「名誉博士号」の授与
 (1) 私は東大在学中、サンケイ新聞の海外留学奨学金の試験を幸運にも合格したため、昭和41年から42年にかけて1年間、米国・コネチカット州にあるウェスリアン大学に留学しました。
 (2) 同大学は、ニュー・イングランド地方にある典型的な小規模で、かつ質の高い大学として有名で(と言っても、留学するまで、そういう評判があるとは知りませんでしたが)、私にとってはまことに貴重な充実した1年間であったと思います。
 (3) 今般、同大学のベネット学長より、私が日本国外務大臣として日米友好に著しく貢献したので、「名誉博士号」を授与する。ついては、5月27日に行われる175回目の卒業式に来ませんかとのお誘いがあり、喜んで参加した次第です。
式典でのスピーチは
別紙3 (PDF 13KB)

 (4) 久しぶりに訪れた大学は施設も著しく充実し米国の高等教育振興にかける意気込みを実感しました。又、年々、個人(主として卒業生)から30億円余の寄付があると聞いて本当に感心しました。
 
                                                町村 信孝