今回のニューヨーク出張では、国連等の国際機関で働く日本人の方々と懇談し、こうした方々こそ、国際社会における日本の貴重な財産であると痛感しました。
 現在、国連事務局で働く邦人職員は110人にとどまり、資金面での国連への貢献に比べると遥かに少ない人数。しかし、国連等の国際機関で活躍する邦人職員は、この5年間で約4割増加したということです。
組織の幹部から若手まで、世界中の様々な分野で日本人が活躍しており、日本人の活動の裾野が広がっています。
 ユネスコの松浦事務局長やITU(国際電気通信連合)の内海事務総局長は言うに及びませんが、例えばウィーンのUNIDO(国連工業開発機関)のナンバー2は日本人女性です。このほか、アナン事務総長の外国訪問に同行し、事務総長の動向、考え方を発信する役割を担う日本人女性、国連職員の年金を運用・管理する責任者である日本人女性といった人々もいます。開発途上国に自ら赴き、厳しい勤務環境で貧困削減に汗を流している多くの若い日本人職員もいます。
 「組織は人なり」。組織が上手く機能するためには、仕組みももちろんですが、そこに働く人の資質が重要になる。日本人の素晴らしい資質を大いに発揮して、国際機関の機能強化のために、尽くして頂きたいと思います。
 現在、各機関で働いている方々は様々な経歴をお持ちです。しかし、共通するのは「素晴らしい資質を持った日本人」であるということです。私は、国際機関で頑張っておられる全ての日本人の活躍を誇りに思うと同時に、こころから敬意を表します。そして若い世代が、こうした先輩に続いて世界に飛び出し、「日本の顔」となって活躍されることを期待します。